マスターズGCレディース トップ > 過去の大会 > 第21回大会(2023年)
優勝者 菅沼 菜々 選手
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
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スコア | 68 | 65 | 71 | 70 |
順位 | スコア | 名前 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
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優勝 | -14 | 菅沼 菜々 選手 | 68 | 65 | 71 | 70 |
2T | -11 | 福田 真未 選手 | 68 | 66 | 72 | 71 |
2T | -11 | 山下 美夢有 選手 | 70 | 65 | 70 | 72 |
2T | -11 | 尾関 彩美悠 選手 | 67 | 68 | 69 | 73 |
JLPGAツアー2023シーズン第33戦『NOBUTA GROUPマスターズGCレディース』(賞金総額2億円/優勝賞金3600万円)が10月19日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6495ヤード/パー72)で開幕しました。今大会で日本ツアー引退を表明しているイボミ選手(延田グループ所属)の最後の勇姿をひと目見ようと、初日から3,446人と多くのギャラリーが詰めかけました。大会1日目はトップと2打差以内に16人と、昨年に引き続き混戦模様の幕開けとなりました。5アンダー、67ストロークで単独首位に立ったのは、二十歳の尾関彩美悠選手。ツアー2勝目へ向けて絶好のスタートを切りました。イボミ選手は、ツアー自己ワーストの「83」で11オーバーの107位と厳しいスタートとなりました。
5アンダー 首位
「今日の目標は4アンダーだったので、100点かなと思います。ショット自体はすごくいいです。今週のグリーンは、好きなグリーンなのでパッティングが入ってくれてよかったです。綺麗なグリーンなので、素直にボールが転がってくれます。シーズン前半戦で出遅れた分、後半戦にはよくなってきているので、優勝したい気持ちはすごくあります。今週は4日間で、まだ初日。コースマネジメントが大事になるコースなので、焦らず1打1打しっかりマネジメントを考えて、プレーしていきたいなと思います」
4アンダー 2位タイ
「前半からメリハリをつけて、グリーンに乗せることを一番に考えてラウンドしました。前半は結構ショートアイアンを持てていたのでチャンスをものにできました。全部が全部狙っていくと集中力が持たなかったりするので、ショートアイアンを持てれば狙うとか、ちょっと楽にゴルフが出来るようにという考えにしてから、ボギー数が減って安定したかなと思います。毎日60台を目指しているので、本当にいいゴルフをしないと上には行けないと思う。メリハリをつけて、上手く集中力を保てるように頑張りたい」
11オーバー 107位
「緊張より、(上田)桃子さんと(小祝)さくちゃんと回るのがうれしかった。最初のティーショットは良かったんですけど、セカンドショットをミスしてから流れが悪くなったのが残念な要因かなと思います。たくさんのギャラリーの方が、私のオリジナルグッズを持っていたりして感動しましたし、その分、私もファンの皆さんに恩返しができるプレーがもっとしたかった。でも、できないから辛いです。今のスコアを見ると、明日が最後になると思うので、ファンの皆さんやギャラリーの皆さんがうれしく帰れるように、私も精一杯頑張りたいなと思います」
3オーバー 72位タイ
「今日は、楽しくラウンドできました。同組の(柏原)明日架さんと(山内)日菜子さんは本当に優しかったです。ピンの位置がエッジの方に切っていることが多くて、いっぱい難しいホールがありました。今日は、ドライバーが良くなかったので、これから練習場に行っていっぱい練習します。予選通過が目標なんですけど、ドライバーがもっと真っすぐいったら、チャンスもあるかなと思っています」
午後から雨が降り出した大会2日目は、2位タイからスタートした菅沼菜々選手が、この日65ストロークとスコアを伸ばし、通算11アンダーで単独首位に浮上しました。1打差の2位に、福田真未選手、さらに1打差の3位タイには、山下美夢有選手、天本ハルカ選手、尾関彩美悠選手が続いています。また、ホールアウト後に、今大会で日本ツアーを引退するイ ボミ選手へ、出場選手たちからサプライズで花束贈呈セレモニーが行われました。
通算11アンダー 首位
「3番のイーグルは、残り160ヤードを6番アイアン。抑えて打ったんですけど、いい感じでワンバウンドして入った感じでした。でも、入ったところは見えませんでした。ショットもだいぶ良くなってきたので、決勝ラウンドも楽しみです。4日間競技で勝つのは強い選手という印象があるので、あまり気負わず楽しくプレー出来たらいいなと思います。イボミさんは、かわいくて強い印象があります。ファンの人を嫌な気持ちにさせないプレースタイルを、私も見習いたいと思います」
通算10アンダー 2位
「スタートホールで約7メートルのバーディーパットが入ってくれて、気持ちが楽になりました。パッティングの距離感を合わせることに集中していたら、パターの転がりも良くなってきてたくさんバーディーが獲れました。昨日とまったく同じようにして、マネジメントだけ。なるべく奥につけないこと。そこだけに集中していました。久しぶりの60台で、それも自信になったので、明日も集中します」
通算11オーバー 99位タイ
「今日はいいゴルフができたし、やっと私のスイングの問題が分かったんで、15番ぐらいで、明日もプレーしたいなと思ったんですけど、今日は同組の3人とも楽しくいいゴルフができたからすごく楽しかったです。日本で13年間プレーしたんですけど、こういう環境で回ることはもうないと思ったので、ずっとギャラリーの皆さんの顔を一人ずつ見ながら、ピンクのシャツ着て「イボミありがとう」のタオルを見せて応援してくださったんで、ゴルフが最近悪くても、最後まで出場して力になっていたので、皆さんに感謝します。最後18番のティーショットがいいところに行ったんで、ずっと18番のプレーは忘れません。私は本当に幸せです。皆さんに感謝以上の言葉があったらお伝えしたいです。本当にありがとうございました」
通算10オーバー 95位タイ
「今日のラウンドは、まあまでした。昨日は、ドライバーがあまりフェアウェイに行かなかったけど、今日は、ドライバーが良かったです。2日間、本当にいいグループでプレーできて楽しかったです。予選通過がこの大会での目標でしたけど、それができなかったからちょっと悲しいです。また、JLPGAツアーに出場したら、今度は予選通過したいです」
昨日までとは違い肌寒い1日となった大会3日目は、通算12アンダーで尾関彩美悠選手と菅沼菜々選手がトップで並ぶ展開に。昨年のメルセデス・ランキング1位の山下美夢有選手が1打差の3位。さらに1打差の4位には、JLPGAツアーで2勝をマークしている福田真未選手が続いています。
通算12アンダー 首位タイ
「ショットの調子が本当に良くなくて、アプローチ、パターで拾えたのが、今日はすごく大きかったと思います。18番は、ティーショットをバンカー入れてしまって、そこから右に大きく外して、30ヤードぐらいのアプローチが残ったんですけど、1メートルぐらいにつけられたので、うまく寄せることができました。昨日に引き続き、今日も一打一打集中して回れたので、明日も自分のペースで頑張りたいなと思います」
通算12アンダー 首位タイ
「ずっとバーディーが来なくて、チャンスにもつかずにちょっと落ち込む時もあったんですけど、キャディーさんと楽しく関係ない話とかして、切り替えて一打一打打てたかなという感じです。8月のNEC軽井沢72ゴルフで優勝して、いい意味で心の余裕が出来たかなと思います。前回は3日間競技だったので、4日間競技でも勝ちたいです」
通算11アンダー 3位
「ショットはそこまで悪くはないんですけど、出球がまだ安定していないですね。明日は、久し振りの最終日最終組なので、楽しみたいです。ショットをもう1回見直して、後はパッティングとアプローチ。アプローチは、イメージと違う球が出ているので、そこをしっかりという感じですね。もう残り試合も少なくなってきましたし、メルセデス・ランキングもどうなるかわからないので、明日も目の前の一打に集中してきます」
通算10アンダー 4位
「ショットは悪くなかったので、いいゴルフができていたんですけど、途中で風向きを考え過ぎてから曲がり始めて、ラフからのショットが多くなってしまった。15番は、4メートルの下りのスライスライン。難しいラインでしたけど、思ったところに打ち出せたので良かったです。明日も、安全にティーショットをフェアウェイに置いていきたい。今日も最後まで平常心でプレーできたので、明日も気持ちをコントロールしながらやりたいと思います」
素晴らしい秋晴れのなかで行われた大会最終日。首位タイでスタートした菅沼菜々選手が、最終日もスコアを2つ伸ばし、通算14アンダーで2カ月振りとなるJLPGAツアー2勝目を飾りました。3打差の通算11アンダーには、福田真未選手、山下美夢有選手、尾関彩美悠選手が入りました。また、2年前の本大会で引退したキムハヌルさんがサプライズゲストとして会場に駆け付け、イボミ選手の引退セレモニーに華を添えました。
通算14アンダー 優勝
「8月のJLPGAツアー初勝利ですごく自信がついて、それで自信を持ってプレーすることができたから勝てたのかなと思います。17番でボギーを打ってしまってちょっと悔しかったんですけど、そこまでの内容は良かったですし、最後はうれしいって感じでした。イボミ選手の引退試合で優勝できてうれしいですし、ボミさんが引退された後もJLPGAツアーを盛り上げられるように頑張りたい。次は、メジャー優勝を目標に残り5試合も一生懸命頑張りたいと思います」
通算11アンダー 2位タイ
「あまり速報ボードを見ないようにしていたんですけど、15番のパー5でイーグルが獲れたら可能性があるかなと思っていたので、そのときは少し優勝を意識しました。最後の方で、ちょっと力が入ってしまって、ショットも急にブレ始めてしまったので、そこが一番悔しかったです」
通算11アンダー 2位タイ
「パッティングで苦戦しました。感覚が合っていないというか、4日間通してタッチを意識して練習からやっていたんですけど、最後まで合わない感じでしたね。このコースで予選落ちが続いていて、なかなかショットもパットも入らず寄らずだったので、しっかり予選通過して、上位争いできたのが楽しかったです。来週も自分らしいプレーで上位争いできるように練習します」
通算11アンダー 2位タイ
「朝の練習からショットがあまり良くなくて、3日間入ってくれたパットも入ってくれなくてスコアが作れなかったかなと思います。バーディースタートできたけど、2番で3パットしたり、ショットが荒れてバンカーで目玉になったりと、チャンスが来るまで待とうと思ったんですけど、そのバーディーパットがなかなか入らなかったです。悔しい気持ちはあるんですけど、久し振りの最終日最終組で勉強になった部分もあるので、次にチャンスが来るまで待ちたいなと思います」
「試合が終わったときはすごく幸せだったんですけど、今は寂しいですね。プレーしていたときはすごい幸せだったから。(キムハヌルさんに)来ないでいいからねとずっと言っていたのに来たからビックリしました。まさかここまで来るとは思っていなかった。スタートコールは、めちゃくちゃ楽しかった。私の声でリズムを崩しちゃったらどうしようとか考えたけど、みんなすごい喜んでくれて、いいティーショットを打ってくれて、私のいい思い出になりました。菅沼選手は強いね。かわいくて、「おめでとう」とししか言えなかった。ここでもらった応援を、これからもツアーじゃなくていいかたちで、できる選手になりたい。ここでサヨナラじゃなくて、また会いましょう」
「2年ぶりに来たんですけど、自分の引退のときのことを思い出しました。サプライズで驚かそうと思っていたんですけど、自分が泣きそうになりました。(イボミ選手は)日本で本当に長く間頑張ってきたというのもわかっていますし、つらい時期のこともわかりますし、引退する人の心境もわかりますし、全身全霊を尽くして「おめでとう、お疲れ様でした」と言いたい。本当にいい友達だし、いいライバル。選手として尊敬できる選手でした」